入院日記 後編

 前回書いたとおり、今はすっかり回復しています。入院生活はなかなか貴重な体験でしたので、忘れる前に簡単に書こうと思います。
 病名は十二指腸ポリープ。ネットで調べると、昨年は皇太子が患ったとか、1万人に2,3人しか症例が無いとかいう情報が手に入ります。どうも選ばれた人間だけが達成できる境地のようです。医学の進歩のおかげで開腹はしなくてすみそうな事と、ネットで事例を調べた結果悪化する事例はあまりなさそうな事から気が大きく成っています。
 初日は8人部屋を何故か独占していたので、誰にも邪魔されずに仕事が出来て普段より効率が良かったりとか余裕をかましていました。二日目くらいに成ると、病院独特のプライバシーが全く無い空間に疲れてきました。なにしろトイレやお風呂を含めて鍵のかかる空間がほとんどありません。重病の人が倒れた時の事を想定するとそうなるのは当然だと思います。でも少なくとも見た目は元気な私はそろそろ帰りたく成っていました。
 事態が急変したのは三日目の深夜でした。手術も無事に終わり飲み物が解禁され、明日から食事を再開と成っていたころです。最初は気のせいだと思っていた腹痛がどんどんひどく成っていったのです。緊急で当直の先生に診てもらいましたが、「穿孔」だと分かって痛み止めがもらえるまでの長い事。永遠にも感じる時間の中で一人痛みと格闘していました。
 緊急で開腹は必要ないという判断から投薬による治療をしたのですが、痛みが引くまでの二日間はしゃべると痛い、寝返りを打つと痛い、起き上がると痛いと何をしても痛いのです。痛み止めを打ってですらこの状況。かみさんには「男の人は痛さに弱いから」と切り捨てられましたが、これはなかなかつらい状況です。また原因を究明するためにも、経過を観察するためにも血液検査を繰り返します。いったい何本の注射を打ったことか、これまでの一生で売った本数は軽く超えているでしょう。痛みが楽になって後でこそ鷲巣麻雀とか、一人で悦に入れましたけど。

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 【教訓】

  • 健康診断はちゃんと受けよう
  • 入院は大変だ。軽い気持ちで入院するのはやめましょう。
  • お見舞いに来てくださった方々、仕事を(無理やり)引き継いで頂いた方々には感謝しています。
  • 焼肉といった脂っこい食事はやめよう。これからはしゃぶしゃぶや鶏肉といった食生活に改善していく所存です。